ユニバーサルエンターテインメントのパチンコ部門への進出について、特に2015年の奥村遊機の倒産以降の動きについて説明します。なぜ同社はその後、パチンコ部門に積極的に取り組むようになったのでしょうか。この記事ではその背景と歴史を辿りながら、パチンコ業界の変遷を解説します。
ユニバーサルエンターテインメントとその歴史
ユニバーサルエンターテインメントは、パチスロ業界で名を馳せた企業であり、前身は「アルゼ」や「ユニバーサル販売」です。特に「ARUZE」のロゴを掲げたアルゼ時代は、ビデオスロットやビデオポーカーなど、カジノ関連ゲームの開発でも知られています。1990年代後半にはイギリスのエレクトロコイン社を買収し、カジノゲーム部門に参入しました。
パチンコ業界への進出と奥村遊機の倒産
ユニバーサルエンターテインメントは1989年にパチンコ業界に参入しましたが、パチンコ業界においては、消極的な姿勢が続いていました。その間、パチスロ部門が成長を続け、ユニバーサルはパチンコを副業として位置づけていました。しかし、2015年に奥村遊機が倒産したことが転機となり、ユニバーサルはパチンコ部門に積極的にシフトします。
奥村遊機の倒産とパチンコ部門の再編
奥村遊機が倒産した理由の一つには、『CRバジリスク』の失敗が挙げられますが、その後、ユニバーサルは奥村遊機が契約していたパチンコ機種や版権を引き継ぎ、パチンコ部門を再編します。この過程で、ユニバーサルは工場を再編し、愛知工場をパチンコ専用工場として設立しました。
ユニバーサルエンターテインメントのパチンコ部門の成長
2012年の『CRミニオンゴッド』を最後に、ユニバーサルはパチンコ部門で新規リリースを一時的に停止しますが、その後の『Pハネモノ ファミリースタジアム』などの成功により、再びパチンコ部門が成長を遂げました。パチスロ専業の企業とパチンコ専業の企業がユニバーサルグループ内で棲み分けられ、順調に業績を伸ばしていきました。
まとめ
ユニバーサルエンターテインメントがパチンコ部門に積極的に参入した背景には、奥村遊機の倒産という大きな転機がありました。その後の再編と戦略的な取り組みにより、同社のパチンコ部門は業界での地位を確立しました。パチンコとパチスロが互いに補完し合い、ユニバーサルエンターテインメントはその両方で成功を収める企業へと成長を遂げました。
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