「ロト6・ロト7のキャリーオーバーは“意図的”に出しているのか?制度と確率の観点から検証する

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「ロト6、ロト7のキャリーオーバーはわざと当たらない数字を選んで売上を増やしているようにしか見えません」という疑問を耳にすることがあります。この記事では、数字選択式宝くじにおけるキャリーオーバー制度の仕組み、当選確率・発生頻度、そして“意図的に出している”という憶測について、データと制度面から整理します。

キャリーオーバー制度とは何か

まず、キャリーオーバーという制度自体を明確に確認しましょう。用語集では「当せん者がいない等級の当せん金総額および定められた最高額を超えた超過額を次回の1等当せん金総額に繰り越す制度」と定義されています。([参照]<a href=”https://www.smbc.co.jp/kojin/takarakuji/word/01.html” target=”_blank” rel=”noopener”>キャリーオーバーとは)</a

具体的には、ロト7ではキャリーオーバーが発生した場合、1等当せん金の最高金額が従来「10億円」まで、改定後は「12億円」にまで引き上げられています。([参照]<a href=”https://www.takarakuji-official.jp/news/recent/?newsId=250202″ target=”_blank” rel=”noopener”>ロト7賞金改定)</a

キャリーオーバーが頻繁に起きる?データから見る発生率

例えば、ロト7について過去データを調べると、キャリーオーバー(1等当せん者なしの繰り越し)が発生した割合は約68.5%との分析もあります。([参照]<a href=”https://loto7.money‑plan.net/sum_carry/” target=”_blank” rel=”noopener”キャリーオーバー発生率)</a

このように「意図的に操作できるほど稀ではないが、比較的頻度が高い」という傾向が確認できます。ただし、頻度が高い=意図的という結論にはなりません。

「当たらない数字を選んでいる」という疑念はどう見るか

「くじ事務局側がわざと当たらない数字を選ばせてキャリーオーバーを増やしているのでは」という見方があります。しかし、抽選機構・当せん確率・運営の透明性という観点から次の通り整理できます。

  • 抽選の公的管理と監査体制:数字選択式宝くじは監督官庁の下、抽選機構や発表制度が整備されています。
  • 当せん確率の極小性:例えばロト7の1等当せん確率は約1/10,295,472(約1,030万分の1)とされており、当せん自体が極めて困難です。([参照]<a href=”https://www.rakuten-card.co.jp/minna-money/bank/raffle/article_2407_00187/” target=”_blank” rel=”noopener”当せん確率一覧)</a
  • 売上=当選金+運営費+還元率の構造:キャリーオーバーが累積するほど次回の1等当せん金が膨らむ仕組みで、売上増には繋がりますが、それが即「意図的操作」と言えるかは制度設計とデータを分けて考える必要があります。

つまり、当せん者が出ない回が続いたとしても、それが“数値操作”によるものと断定するためには、制度運営側の意図・抽選操作・証拠などが必要です。現時点ではそのような証拠は公開されていません。

キャリーオーバーを狙って購入するメリットと注意点

キャリーオーバーが発生している回に購入する“夢”を追う戦略をとる人もいます。そのメリットとリスクを整理しましょう。

メリット:1等当せん金額が通常回より大きくなっており、“当たれば大きい”という魅力があります。

注意点:・当せん確率自体は通常回と変わらない。・キャリーオーバー額により期待値が変動するが、必ず儲かるわけではない。・人気が集中し、当せん口数が増えると実際の1口あたり当せん金が減る可能性もあります。

制度設計から見える「意図的ではない」根拠

いくつか制度設計や公表情報から、「意図的な数字選び」が制度として成り立ちにくい理由があります。

・抽選結果の公表・監査があること。・1等当せん者が出る回もあり、キャリーオーバーが必ず続くわけではないこと。・売上規模・当せん口数・配分率が公開資料で変動していること。例として、ロト6・ロト7の当せん金理論値・キャリーオーバー発生時最高額の改定などが公表されています。([参照]<a href=”https://www.takarakuji-official.jp/lotoPressRelease.pdf” target=”_blank” rel=”noopener”公表資料)/a

まとめ

結論として、「ロト6・ロト7のキャリーオーバーは意図的に出して当たらないようにしている」と証拠をもって言えるものではなく、むしろ制度の仕組みと確率の極小性から「当せんが出ない回が続き、繰り越される」という構造が見えるものです。

もちろん、キャリーオーバーを狙って購入する戦略は「夢を追う」観点では合理的ですが、購入はあくまで確率/期待値を理解した上で、「当るかもしれないが、かなり難しい」という前提を持って楽しむことが重要です。

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