競輪を見ていると、先行選手の後ろに付く2番手選手は相手の動きをけん制したり横に動いてブロックする場面があります。一方で、3番手の選手はあまり横のブロックをしないように見えることがあります。
しかし、これは3番手の選手が何もしていないわけではありません。競輪のライン戦術では、各選手に役割があり、3番手には3番手ならではの重要な仕事があります。この記事では、3番手選手が積極的に横のブロックを行わない理由や、その役割について詳しく解説します。
競輪のラインにおける3番手選手の基本的な役割
競輪では、同じ地区や信頼関係のある選手同士が「ライン」を組んでレースを走ります。一般的には先頭を走る先行選手、その後ろにつく番手選手、さらに後ろにつく3番手選手という隊列になります。
3番手選手の大きな役割は、ラインの最後尾から後続選手の動きを確認し、前の2人を守ることです。また、前の選手が失速した場合に追い込んだり、展開によっては自分が勝負に出る役割もあります。
つまり、3番手は単なる付き位置ではなく、ライン全体の状況を見る重要なポジションなのです。
3番手が横のブロックをあまりしない理由
3番手選手が横のブロックを多用しない最大の理由は、位置的にブロックの効果を出しにくいためです。
ブロックは主に番手選手が行います。番手選手は先行選手のすぐ後ろにいるため、外から追い込んでくる選手の進路を横に動いてふさぐことができます。
一方、3番手選手は番手選手の後ろにいるため、横に動いてしまうと自分の前にいる味方との連携が崩れる可能性があります。無理に動くことで、逆にライン全体が不利になる場合があります。
番手選手と3番手選手では守る対象が違う
番手選手の主な仕事は、先行選手を守りながら自分も勝負することです。そのため、後ろから来る選手をけん制するために横へ動く場面が多くなります。
例えば、最終バックから直線に入る場面で外側から強い選手が迫ってきた場合、番手選手は横に振って進路を制限することがあります。
しかし3番手選手の場合、最優先すべきことは前の2人との位置関係を維持することです。番手が抜かれた場合のフォローや、自分が最後に伸びるための準備をすることが多くなります。
3番手選手が行う重要な仕事とは
3番手選手は目立つ動きが少ないように見えますが、実際にはレース展開を大きく左右する仕事をしています。
例えば、後ろから別ラインの選手が追い上げてきた場合、3番手選手はその動きを確認しながら車間を調整します。早めに動きすぎると前との連携が崩れ、遅れるとライン全体が飲み込まれてしまいます。
また、先行選手が力尽きた場合には番手選手と一緒に前へ踏み込んだり、番手選手が失速した場合には自分がライン最後の砦になることもあります。
3番手からブロックする場面も存在する
ただし、3番手選手が絶対に横の動きをしないわけではありません。展開によっては3番手から外へ動いて後続をけん制する場面もあります。
特に、先頭の選手が強力に逃げていてラインを守る必要がある場合や、後方からの追い込みを防ぐ必要がある場合には、3番手選手が役割を果たすことがあります。
しかし、基本的には番手選手ほど自由に動ける位置ではなく、状況判断を優先した走りになります。
競輪を見るときは3番手選手の動きにも注目
競輪初心者の場合、先頭選手や最後に伸びる選手ばかりに注目しがちですが、3番手選手の動きを見るとレースの奥深さが分かります。
3番手選手は派手なブロックや仕掛けが少ない一方で、ラインを維持するための判断力や位置取りの技術が求められます。
例えば、最終周回で3番手選手が少し外へ持ち出している場合、それは単なる動きではなく、後続選手を警戒しながら自分の伸びるコースを確保している可能性があります。
まとめ|3番手選手はブロックよりライン維持が重要
競輪の3番手選手が横のブロックをあまり行わないのは、役割が違うためです。番手選手は先行選手を守るために直接相手をけん制する場面が多い一方、3番手選手はライン全体を見ながら位置を守る役割があります。
もちろん展開次第では3番手からブロックやけん制をすることもありますが、基本的には無理に動かず、最後まで勝負できる位置を確保することが重要になります。
競輪を見る際には、先頭や番手だけでなく、3番手選手の位置取りや動きを見ることで、ライン戦術の面白さをより深く楽しめるようになります。


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